1年間のなかでドル円に季節性があるということを説明しました。
これをもっと細かく見ていくと、1ヶ月、1日のなかにも周期性のようなものを見つけることができます。
今回は1ヶ月のなかでみられる周期性に注目して、取引にどう生かしていけばいいか解説していきます。
ドル円の季節性のなかで、この月はドル円が上昇しやすいとか、下落しやすいといった特徴がわかると思います。
しかし、これだけだと1ヶ月のどのタイミングを狙っていけばいいか、少し幅が広すぎますね。
1ヶ月のなかでの動きのクセを知ることで、より細かくタイミングを合わせていくことができるようになるというわけです。
そうすれば、ドル円の季節性の特徴をよりうまく利用できるようになるでしょう。
五十日(ごとおび)というのは、字を見たら想像がつくように、5日、10日、15日、20日、25日、30日のことです。
日本ではこれらの日に決済を行う企業が多く、貿易取引をしている企業などでは外貨の決済もこの日に集中しやいめ、FXにおいても実需筋の動きとして注目されやすいんです。
給料日にATMが混み合うなんてことが身近ではあると思いますが、そのFX版みたいなもんだと思ってください。
この五十日には輸入企業の決済が集中しやすく、ドル高(ドル円は上昇)が進みやすい傾向があります。
ちなみに時間帯も決まっていて、仲値が決まる9時55分にこの動きが集中してピークを迎えます。
より細かい動きについては「ドル円の1日の動き」の記事で解説していますので、そちらも参考にしてください!
月末にも日本の輸入企業の決済が集中しやすく、ドル高(ドル円は上昇)が進みやすい傾向があります。
ちなみに、細かく見ると仲値に向けて輸入企業の決済が集中しますが、それを過ぎると逆に日本の輸出企業の売上を円に換える動きが出てくるので、円高(ドル円は下落)の動きがジワジワ起こる傾向があります。
また、東京時間を過ぎるとロンドンフィキシング(25時、夏時間導入時は24時)に向けて、一方方向への動きが出ることが多いです。
ちなみに、1年間の動きにリパトリというのがありましたが、月末が近づいてくるとこの流れのラストスパートが起こることもあります。
リパトリは月末だけしか行われないわけではないですが、月末に向けてより強く意識しておくといいでしょう。
SQは株価に関連する言葉ですが、ドル円は株価に連動しやすい性質があるのでこれも押さえておきましょう。
毎月第2金曜日の日経平均株価の寄付き値がSQ値として、株価関連のオプションの清算値とされるんです。
とにかく重要なこの値をめぐって、大きな仕掛けの打ち合いが行われることもあり、相場が荒れやすい傾向があります。
特に3月、6月、9月、12月はメジャーSQと言われてこの傾向がより強いと言われています。
トレンドが出ている時なんかには、ここを目指して仕掛けられることもあるので、為替を取引するときもその影響は頭に入れておいたほうがいいでしょう。
FXにおいて最大の経済指標と言えば、アメリカの雇用統計です。
アメリカの雇用統計は月の最初の金曜日に発表されます。
月に1度のこの大イベントはトレーダーもみんな大注目していて、相場の節目になりやすいポイントと言えます。
最近よくあるのが、リスクオンの流れになっていて期待されるなか指標発表をむかえたとき、結果いかんにかかわらず、雇用統計でドル円が天井を作ったりするケースです。
いわゆる材料出尽くしというやつですが、こういった大イベントに向かってポジションを作っていって、結果が出たら利益確定するということですね。
「雇用統計全戻し」なんてことが言われることもありますが、それはこういう動きが引き起こす現象なんじゃないかなと推測できます。
こういう動きは雇用統計に限らずよくあることなので、相場を読むうえで意識してみてください!
週末に何か大きな出来事が起こると、金曜日の引けの値から大きく値を開けたところで月曜日のレートが始まることがあります。
起こった出来事の内容にもよりますが、こういうときにはいったん金曜日の引け値まで戻ってくる「窓閉め」という動きが出ることが多いです。
持ち越した多くの人が利益確定するのでこの「窓閉め」が起こるとも推測できますが、とても有名な現象です。
もし自分が週末持ち越しをして大きな利益が月曜日に出たときを想像すると、利益確定したくなるのもうなずけちゃいますよね。(「窓閉め」というアノマリーもあるわけだし。)
もう1つ曜日に注目した動きですが、休みに入る前(主に金曜日)の動きです。
休みに入ると何が起こるか分からないので、ポジションをいったん手仕舞う動きがでやすいんです。
特にその1週間で大きな動きがあった場合や、週末になんらかの不安要素が市場で注目されている場合など、特に注意しておきたいところです。
ざっと、1ヶ月のなかのドル円の動きのクセを見てきましたが、いかがだったでしょうか?
特にスイングで取引をする場合は、こういう動きのクセを頭に入れておくと有利に取引を勧めていけることができます。
ドル円の1年間のなかの季節性にからめて、この1ヶ月の動きを使うさらにいいですね!
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少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら
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