• ギリシャとEUの支援について振り返ってみた!
  • ギリシャ問題が話題になってた頃のチャートを検証!
  • 次にギリシャ問題が話題になりそうなのはいつ頃!?

2015年7月にはギリシャに対する懸念がわき起こり、相場が混乱する局面がありました。
そのときはEUでの支援合意が得られていったんは事なきを得たわけですが、今後もこのギリシャ問題が再燃することはあるんでしょうか?
そもそも、ギリシャ問題とは何なのか、FXにおいて何を注意しておけばいいのか。
今回はギリシャ問題にスポットを当てて解説していきます。

そもそもギリシャ問題って何?

ギリシャが参加しているEUの矛盾

ギリシャはEUの前身である欧州共同体(EC)の頃から加盟しており、2001年からいわゆる決済通貨としてのユーロを導入しています。
EUに参加している各国の中では関税などがなく、統一通貨であるユーロを使いながら自由に人やお金が行ったり来たりすることができます。
このEUに参加する国々をユーロ圏と呼んだりしますが、このユーロ圏は経済規模が世界の3割近くもあるという巨大な市場です。
「ユーロという巨大市場に参加できれば、経済成長もできるはずだ!」ということでギリシャもなんとかこれに参加しようとしたなんですね。

このユーロに参加するためには、一定の財政上の条件が決まっていました。
ギリシャはこの条件をクリアするために、財政をゴマかしを行っていたことが後のギリシャ問題につながっていきます。

EUの連帯責任はプラスにもマイナスにもなる

もう1つ、EUには特有の仕組みがあります。
EUに参加している各国は主権として財政政策を独自に行うことができますが、統一通貨ユーロであるため独自の金融政策は行えないんです。
例えば、自国の経済状況が悪いからといって、金融緩和を行うことによって景気刺激をすることはできません。

さらに、通常は経済状況が悪くなったときには、国の信用が下がるので自国通貨安が起こります。
通貨安が起これば、ギリシャのような観光産業が多い国では、外国からたくさんの人が安くギリシャに来られるようになるので、お金をたくさん落としていってくれて経済回復につながっていきます。
しかし、ユーロを採用していると通貨安が起こってくれず、実力以上の厳しい通貨高のなかで経済活動をしていかないといけません。

こういったことから、経済状況が悪くなると、そのままドツボにハマってしまいやすいという、EUの構造的な問題があるんです。
これも、ギリシャ問題が深刻化してしまった一因なんですね。

ギリシャ問題の発端

2009年10月にギリシャが政権交代となったときに、ギリシャ問題が起こります。
財政でゴマかしを行ってきたことが、政権交代をきっかけにして発覚したんです。
財政赤字も債務残高も、今まで発表していたよりも格段に大きいということが明らかとなり、ギリシャの信用は失墜します。

そんなゴマかしを行ったギリシャの国債なんて、怖くて誰も買えませんよね。
ギリシャはただでさえ財政赤字と多額の債務残高で苦しいなか、新たな資金調達がままならない状況となってしまいます。
このままでは、ギリシャ国債がデフォルトしてしまうという状況になっていくんです。

これで困るのはギリシャだけではありません。
「ギリシャがこんなんだから、他の国もやばいんじゃないの…」ということで、懸念が飛び火して他の財政状況が悪いユーロ圏の国(PIIGS)などの国債価格の下落にもつながっていきます。
ギリシャを含めたこれらの国々の国債を大量に持っているユーロ圏の金融機関は、たまったものではありません。
これによって金融機関のバランスシートが痛むと、さらに世界中にこの影響が広がっていくことが懸念され、パニックとなっていったわけです。

ギリシャ問題での争点とギリシャ支援の時系列

ギリシャ問題でユーロ圏を中心に世界中が懸念していることが、ギリシャがデフォルトをしてしまうことです。
デフォルトになってしまうと、他のユーロ圏の各国だけでなく世界中に影響が波及してしまいます。
そのため、自力の国債発行で資金調達できないギリシャがデフォルトしないように、以下のようにで何度も支援が行われてきました。

(1)2010年5月:第一次ギリシャ支援決定
(2)2011年7月:第二次ギリシャ支援決定(2015年2月まで)
(3)2015年2月:第二次ギリシャ支援の4ヶ月延長合意(2015年6月まで)
(4)2015年7月:つなぎ融資合意
(5)2015年8月:第三次ギリシャ支援決定(3年間)

ただし、これら支援はもちろんタダというわけではなく、ギリシャが緊縮財政を行って財政健全化の努力を行うという条件が付いています。
はじめのうちはギリシャもこの緊縮財政を受け入れていましたが、徐々に国民の不満がたまり、2015年1月には総選挙では反緊縮派が勝利することになります。

緊縮財政を要求したいEUと、緊縮財政を受け入れたくないギリシャという対立のなか、ギリシャに支援が継続されていくのかどうか、というのが焦点になんです。
ちなみに、2015年にギリシャ問題として大きく揉めたのが、(4)のときでした。
第二次ギリシャ支援の延長期限が6月と迫るなか、「緊縮財政を受け入れない」とつっぱねたギリシャと、「受け入れないと支援しない」と主張するEUのチキンレースだったわけです。

ギリシャ問題で為替はどう動く?

ギリシャ問題が注目された場合、つまり、「ギリシャがやばいぞ!」となったときは為替相場はどう動くんでしょうか?
ユーロの下落を受けてユーロドルは下落し、ドル円はリスク回避の流れを受けて円高となり下落します。

(4)で揉めに揉めた、2015年7月のときのチャートで見てみましょう。
6月30日がIMFがギリシャへ融資した債務の返済期限だったんですが、これが返済できそうにないということで前日の6月29日を迎えています。
翌週末の7月5日には、ギリシャで国民投票が行われ「緊縮策を受け入れることに反対する」という意思表示がなされます。
いずれも、「ギリシャがやばいぞ!」というニュースですが、それぞれに注目してチャートを見ていきましょう。

lab10925-1

まずは、ユーロドルから。
6月29日、7月6日ともに窓を開けて下から始まっていますね。
「ギリシャがやばいぞ!」がユーロ下落へとつながり、初動は大きく下げる形になっていますね。

lab10925-2

次にドル円も見てみましょう。
こちらも、6月29日、7月6日ともに窓を開けて下から始まっています。
ギリシャ問題が世界的なリスク回避の流れにつながり、株安円高となってドル円も大きく下げる形ということですね。

ギリシャ問題に限らず、ユーロがやばいとなった時にはユーロが売られて、リスクの回避の流れが生じると思っておいてください。
ただし、その後の動きについては、要人の発言などによって状況次第で上下に動く不安定な状態です。
投機的な動きがいつもにも増して多くなるので、注意しておいたほうがいいでしょう。

次にギリシャ問題が注目されるのはいつ?

2015年8月に緊縮財政を受け入れることを前提に、EUとギリシャは3年間の金融支援を行うことで合意をしました。
昨年の起こったギリシャ問題は、いったんこれでしばらくの間は問題ないはずです。

ただし、問題なのは緊縮財政を受け入れてそれをこれから実行していくということ。
粛々とこれが進んでいけばいいんですが、緊縮財政はギリシャ国民に負担を強いることになります。
もし、あまりに厳しい負担となれば、いつどこで暴動が起きたりと、再びギリシャ問題が再燃してくるかは分かりません。

2016年も、ギリシャ問題について何も起こらないことを祈りつつも、頭の片隅には置いておいたほうが良さそうかもしれません。
何か起きたときにでもすぐに対応できるように、シミュレーションしておいてくださいね!

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FX課長
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。兼業投資家。 主にスイングトレードを中心にトレードをして、年間通して勝てるようになってきました。 最初はボロ負けしてたので、そこからどうやってFXで勝てるようになったかやFXに関する情報を書いています。
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少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら

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