• 2015年のユーロドルのチャートをチェック!
  • 上下に揺さぶられた要因は何だった!?
  • ECBやFOMCの影響力はやはり大きかった!

強い下落トレンドが続いてパリティ(1.00)も噂されたユーロドルですが、昨年は1.04ドル半ばまでとなりました。
下げ一辺倒というわけではなく、上下に大きく動いた印象を持っています。
どういった要因で相場が動いたのか、ユーロドル相場について振り返っていきましょう。
僕、FX課長の相場観もよかったら参考にしてくださいね!

1月~3月 2013年の勢いそのままに下げトレンドが継続

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(1月)ECBの追加緩和で下げ一辺倒

2014年9月にECBが予想外の追加緩和を決定して底が抜けたユーロドルは、下げトレンドを継続するなかで2015年を迎えました。
そんななかで、15日のスイス中央銀行が1ユーロ=1.20フランを上限に行っていた無制限の為替介入の中止を発表、一気に1ユーロ=0.85フランへと暴落しました。
対フランでユーロが売り込まれたことのあおりを受けて、ユーロドルも下落方向を強めます。

そして、22日には予想を超える規模でECBが追加緩和を行い、これでさらにユーロ安が進みます。
年初は1.20ドルの水準で始まったユーロドルは、月末には1.13ドルで迎えることになりました。

(2月)下げ止まるも、まったく上に行けない展開

2月に発表されたアメリカの雇用統計が好結果となりますが、大きく下には伸びません。
とはいっても、上に戻す展開ともなりません。

ギリシャの債務問題がどうなるか見えないなかで、大きく動きにくい状況が続き、ユーロドルは狭いレンジでの動きとなりました。 
動き合ったのは月末、アメリカの住宅指標が好調だったのをきっかけに、それまでのレンジ下限であった1.12ドル半ばの水準を下抜けし、再び下げトレンドが再開となります。

(3月)強い雇用統計で高まった利上げ期待をFOMCが打ち消す!

先月の下げ加速の流れのなか、アメリカの雇用統計を迎えますが、これが再び好結果となります。
下げをさらに継続させ、前月の安値を更新していき、1.04ドル半ばまで到達しました。
噂されていたパリティ(1.00ドル)も見えてきそうな勢いです。

しかし、18日のFOMCで高まっていたアメリカの早期利上げ期待を裏切る発表がされ、ここでいったん下げの勢いが折られ調整局面を迎えます。
戻りは1.10ドル半ばまでとなり、このラインを上限とする動きが続きます。

4月~6月 いったん底打ち?ユーロドルは反動上げのターン!

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(4月)年初来最安値をめぐる攻防

4月発表の雇用統計は予想を下回る結果となり、いったんドル安の流れが出ます。
この流れでは、1.10半ばの意識されていたラインを抜くことはできず、チャートは短期的にダブルトップ(FOMCの動きを入れるとトリプルトップ)の形を作ります。
そして、ここからユーロドルは前月安値の1.04ドル半ば更新を狙う動きとなっていきます。

しかし、その後のアメリカの経済指標も低調に終わり、ギリシャ懸念もいったんは落ち着きを見せてきたこともあり、更新は失敗。
今度は、チャートはダブルボトムの形を作り、流れは反転、上昇へと向かいます。
今まで意識されていた1.10半ばはネックラインとなり、月末にはここを上に抜いて長い上昇トレンドを作り、1.12ドル台まで戻して引けることになりました。

(5月)大きく戻すも要人発言で再び下げトレンドへ!

前月からの上昇トレンドの流れが続き、ユーロドルは1.15ドルに迫る勢いとなります。
この流れを変えたのが、19日のクーレECB理事による債券購入前倒し発言。
これがハト派的な発言と捉えられユーロ安へ、ユーロドルの上昇トレンドが折れます。

さらに22日には、イエレンFRB議長の「年内利上げが適切」という発言によりドル高、さらにユーロドルが下落することになりました。
結局、一時は1.14ドル後半となったユーロドルは、月末には1.10ドルを割る水準となりました。

(6月)ユーロが落ち着いてきたところでギリシャ問題発生!

前月後半のユーロドルの下落は、欧州の債券利回りは底打ちして上昇していることもあり、長続きはしません。
逆に、長らく下落が続いていたユーロ圏の消費者物価指数が上昇に転じたのをキッカケにして、再び前月につけた高値1.14ドル後半を試す展開に。
しかし、これも高値更新とはいかず、前月の上値1.14ドル後半と下値1.08ドルが意識されるもみ合いへとなっていきます。

こんななか、月末にはギリシャ問題が顕在化し、再びユーロは下落傾向に。
ギリシャの動向が見えないなか、ニュースに一喜一憂するような相場になっていきます。

7月~9月 ギリシャ問題や中国ショックに高まる警戒感!

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(7月)ギリシャ問題で揺れた1か月

ギリシャ問題は大方の予想通り、すぐに支援合意により落ち着きます。
しかし、ギリシャ問題から始まった下降トレンドが続き、いったん5月下値の1.08ドルを試す展開となります。

この月に発表されたアメリカ経済指標は強弱マチマチだったので、結局、このラインを突き崩すほどの流れは起こりません。
1.08ドルを下限としてもみ合いとなり、月末は1.10ドルの手前で終えることになります。

(8月)中国ショック発生!世界的なリスク回避へ

8月は中国で市場が混乱した月でした。
まず、前半に元の通貨切り上げを3日連続で行い、市場には警戒感が強まります。
そんななか、19日から中国株の暴落が起こり、市場は一気にリスク回避のムードに。
それまでのユーロ売りの巻き戻しが起こり、ユーロドルは大きく値を上げます。

意識されていた1.15ドルを一気に突破し、ストップロスを巻き込んで一時1.17ドルに到達しました。
このパニックは中国の金融緩和などで一応はおさまり、急速に値を戻したユーロドルは、1.13ドル前半で月末を迎えました。

(9月)警戒感が高まるなかのもみ合い相場

この混乱のなかで、3日にドラギECB総裁が追加緩和の可能性を示唆したことで、ユーロドルは下を試しますが下値は1.11ドルまで。
このラインがこの月の下値として意識されます。

18日にはFOMCがありましたが、噂されていた9月利上げは実施されず、ユーロドルは再び上昇へ。
この上昇は、もともと意識されていた1.15ドル手前でまた跳ね返されます。

世界経済も前月の中国ショックを引きづる形で不安感が残っており、ユーロドルは上にも下にも行きにくい状態でもみ合いのまま月末を迎えることになりました。

10月~12月 ユーロの追加緩和とドルの利上げ

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(10月)ドラギECB総裁の追加緩和示唆で下げトレンド発生!

10月に発表されたアメリカの雇用統計が予想を下回ったことをはじめ、利上げに消極的なニュースが続きます。
ユーロドルはジリジリと上昇傾向を続け、再び1.15ドルに迫ってきました。

そんななか、22日にドラギECB総裁が12月に追加緩和を行うことを示唆する発言を行い、一気にユーロ安のトレンドが始まります。
それまで意識されていた1.11ドルを突破し、ユーロドルは1.09ドルまで下落しました。

(11月)ユーロ追加緩和とドル利上げに向けて一方通行

11月は前月からの流れもあり、一貫してユーロドルは下げる展開となっていきます。
ニュースもドルには強く、ユーロには弱く働くものばかりが出てきて、この流れを後押しします。

まず、ドルに関するニュースでは、アメリカ雇用統計が好結果になり、イエレンFRB議長も12月利上げに前向きな発言を行います。
18日に公表された10月FOMC議事録も12月利上げを期待させる内容でした。
ユーロに関するニュースでは、3日に再びドラギECB総裁が12月追加緩和に関する発言を行っています。
13日にはパリで同時多発テロが起こり、これもユーロにはマイナスとして働きました。

結局、月末のユーロドルは1.05ドル半ばという水準で引けることになりました。

(12月)材料出尽くしの12月

期待感が高まるなかで、3日にECBで追加緩和策が発表されました。
しかし、この内容が予想を超えるものではなかったため、一時的に下落する動きを見せたものの、材料出尽くしとなり、ユーロドルは1.10ドル手前まで一気に値を戻すことになります。

そして、17日にはFOMCでついに利上げが発表されました。
これもすでに市場では織り込み済みであったため、いったんはユーロドルは下落の動きをしますが、大きな混乱を招くことはありませんでした。

2016年もドラギには要注意!

昨年の終わりにアメリカの利上げがあって、なんとか年内に大仕事が終わったという印象のドルです。
FOMCの利上げ発表のときも相場は大イベントの割には、比較的落ち着いたと感じました。

一方でユーロも昨年の終わりには追加緩和という大きな策に打って出ていました。
これがドルとは好対照で、期待と期待外れで相場が大きく揺さぶられました。
ドラギマジック健在というところで、今年も彼には要注意です。(笑)

ユーロは今、テロやら、難民問題やら、フォルクスワーゲンやら、イギリスのEU脱退やら…。
挙げていくとキリがないくらい問題を抱えています。
このあたりから何が起こって来るのか、注意しておかないといけません。

ドル高という意味ではいったん山場を過ぎたと思いますが、ユーロから何が出てくるか分かりません。
ユーロドルも1.05ドルというところが下値として意識されていますが、何があっても大丈夫なように準備しておいたほうがいいかもしれませんね!

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FX課長
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。兼業投資家。 主にスイングトレードを中心にトレードをして、年間通して勝てるようになってきました。 最初はボロ負けしてたので、そこからどうやってFXで勝てるようになったかやFXに関する情報を書いています。
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管理人:FX課長

少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら

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