• 一目均衡表の時間論・波動論・値幅観測論について!
  • 時間論の対等数値とは??
  • 三大理論を使ってチャートを分析してみよう!

前回は一目均衡表の基本について、主にチャートを使った形からの説明をしてきました。
この形のベースには三大理論と呼ばれる、一目均衡表の骨組みとも言うべき考え方があります。
実は、一目均衡表は「完璧に理解することは不可能」と言われるほど、難解で奥が深いテクニカルなんですが、この三大理論を理解することで、その真髄に少し近づくことができるかもしれません!

一目均衡表の三大理論とは?

一目均衡表は特徴的な形がとても目立つテクニカル指標ですが、その形は三大理論がベースとなって作られています。
三大理論というのは、「時間論」、「波動論」、「値幅観測論」のこと。

「他のテクニカルと違って、時間を重視しているのが一目均衡表だよ」っていう説明をよく耳にすると思いますが、この時間に関する考え方が時間論です。
チャートでいうと横軸に関する考え方ですね。
そして、チャートの縦軸、つまり価格に関する考え方を構成するのが、波動論と値幅観測論。

それでは、一目均衡表を構成するこの3つの理論について、順番に説明していきます。
ちょっと難しいけど、がんばってついてきてくださいね!

時間論

時間論とは?

まずは一目均衡表の特徴ともいえる時間論からいきましょう。

時間論というのは、一言で言ってしまうと、時間によって相場の転換点を予測するための考え方です。
一目均衡表を考案した一目山人さんは、相場をいろいろ分析しまくって、相場を構成するトレンドが、どういったタイミングで変わりやすいのかというのを、見つけてくれたんですね。

一目均衡表はもともと日足から考案されているので、ここからの説明は日足を前提として書いていきます。
あらゆる時間足で使われることが一般的になっているので、日足以外でももちろん通用するんですけどね。

時間論の基本数値

いろいろあるんですが、とりあえず以下の3つを覚えておいてください。

・9
・17 (9×2ー1)
・26 (9×3ー1)

これが一目山人さんが調べまくって導き出した、とにかく大事な数字なんですね。
って、この数字って見覚えありますよね?
そうなんです、一目均衡表のデフォルトのパラメータとしても使われているんです。
時間論と一目均衡表ってこういうところでつながってるんですね。

そして、時間論では一定のサイクルで相場が上下に動いていると考えていて、この基本数値のサイクルで上値や下値をつけやすい、ということなんです。
例えば、相場のトレンドが始まってから終わるまでって26日となることが多いんだよ、というようなイメージです。

ちなみに、基準線は26本分のローソク足の上値と下値の中間値でした。
これって、つまり相場の波の中間値っていう意味合いもあるわけなんですね。

変化日の候補が分かる

実際にチャートを見てみましょう。

labo10535-1

パッと見ただけでも、9日、17日、26日のところがこれだけ見つかりました。
(書いてないところにも、いっぱいあるので見つけてみてください。)
赤いところも大事な上値と下値ですが、これも26日と1日違いの25日。
必ず基本数値になるというわけではないですが、こういう数値を知っていると、「そろそろ天底をつけそうだよね」っていうことを推測することができるようになるわけです。

こういった候補を知っておくと、相場のシナリオを立てるうえでとっても役に立つんですよね。

対等数値という見方もある

基本数値は確かに有効ではあるんですが、必ずしもこの数値が絶対というわけではありません。
基本数値にはないサイクルを、相場が描くことだって当然あります。
この限界に対処するために、対等数値という見方が作られました。

対等数値というのは、基本数値にとらわれない時間軸の見方で、過去のサイクルと同じサイクルが繰り返されるというものです。
例えば、12日という基本数値とは関係のないサイクルの波が起こったとします。
すると、そのあとにもこの12日に近いサイクルの波が出てきやすい、ということなんです。

labo10535-2

トレンドの波が発生していますが、最初の上値と上値の間が46日、そして、次が49日。
ぴったり一緒とはいきませんが、「そろそろ上値をつけそうな時期だな」という目安として使うことができますね。

価格に目がいきがちだけど、時間にも注意しよう!

こんなかんじで、一目均衡表の理論には時間も取り入れられているんですね。
何も意識せずにチャートを見ていても、誰でも価格には注意していると思います。
だけど、時間軸って見落としがちなんですよね。
こういう視点があるんだっていうことを知っておくだけでも、一歩前進でしょう。

ちなみに、このあとに出てくる価格に関する理論と、この時間に関する理論を組み合わせて、縦軸と横軸の分析を使うことで、一目均衡表はピンポイントで目標値を推測しようとしているんです。
奥が深いテクニカル指標ですよね!

波動論

波動論とは?

波動論は、波形のパターンによって相場を分析していこうというものです。
ダウ理論やエリオット波動理論と似たようなかんじですね。

ただし、別のところで生まれたまったく別の理論です。
とはいえ、似通っているところもけっこうあるんです。
まったく別のところで生まれた理論に共通点があるっていうのは、何か真理のようなものを垣間見ているような気がして、おもしろいですね。

波形の基本パターン

labo10535-3

一目均衡表ではチャートの波動の基本はI波動、V波動、N波動と考えています。
I波動は「上げ」、V波動は「下げ→上げ」、N波動はI波動とV波動が合体して「上げ→下げ→上げ」という形です。
これは上昇の場合で、もちろん下降のパターンもあります。

labo10535-4

一目均衡表では、このN波動が連続して続くことでトレンドが作られると考えます。
例えば上昇トレンドでは、「上げ→調整の下げ→上げ」が繰り返し起こっているわけですね。
N波動が2連続すれば5波動、3連続すれば7波動、4連続すれば9波動ということになります。

一目均衡表では、相場の基本形となるこの「N」の形が重要なので、これを意識するようにしましょう。

基本以外の波形パターン

基本形のN波動以外にも、変形型の波形パターンもあります。
それがP波動とY波動。

labo10535-5

P波動は、徐々に値幅を狭めながら上下にジグザグと動く波動。
いわゆる三角持ち合いとか言われるような形ですね。
Y波動は、逆に値幅を広げながら上下にジグザグと動く波動。

どちらも最終的には上か下かに抜けていくと言われています。
そして、青い細いラインに注目してください。
これってN波動に見えますね。

トレンドを作っているような場合は、こうやってP波動やY波動を交えながらも、最終的にはN波動を作っていくことになります。
ね、N波動って重要でしょう?

波動論を突き詰めていくと、ほかにもいろいろなパターンの波形が出てきます。
しかし、まずはN波動を中心に、P波動、Y波動を押さえておきましょう。

他の2つの理論と合わせて波形パターンを読む

取引においては、波動論を使ってどの波形パターンをこれから作っていくのかというのを、推測することになります。
その際は、時間論を使って、「あと何日くらいで流れが変わりそうだ」といった目線や、このあとでてくる値幅観測論で、目標値がどのあたりになりそうだ、といった目線を絡めながら、総合的に判断することになります。

なんだかピンとこないかもしれませんが、まずはチャートのなかに「N」の形を探すというところから慣れていきましょう!

値幅観測論

値幅観測論とは?

値幅観測論は、僕たちが一番意識しやすい価格について推測をしていく理論です。
チャートでいうと縦軸ですね。
具体的には、上値、下値を使いながら、次の天底がどこらへんにくるのか、というのを推測していきます。

時間論は横軸で同じサイクル、時間が繰り返されるという考え方でしたが、その考え方の縦軸版とイメージしてください。
ザックリ言うと、動いた値幅も繰り返されるという考え方がベースにあるんです。

実際の計算方法を見たほうが、分かりやすいかもしれません。
ただし、注意しておいてほしいんですが、この理論で出した天底の数値は絶対的なものではありません。
あくまで取引シナリオを考えるための目安程度だ、という感覚にとどめておきましょう。

計算方法いろいろ

具体的な計算方法を見ていきましょう。
計算式を覚えるというよりは、図のイメージを頭に入れておけばいいと思います。
イメージが頭に入っていれば、「このあたりかな」という目安をチャート上にすぐに描けるようになってきますよ!
今回は上昇トレンドを前提に図を書いてますが、下降トレンドの場合は180度、逆にして考えてください。

V計算値

labo10535-6

計算式:V計算値 = B + ( A - B )

V計算値は、トレンドの中の戻りのあと、戻り分の2倍さらにトレンド方向に動くというイメージです。

N計算値

labo10535-7

計算式:N計算値 = C + ( B - A )

N計算値は、トレンドの中で、同じ幅ずつトレンド方向に動いていくというイメージです。

E計算値

labo10535-8

計算式:E計算値 = B + ( B - A )

E計算値は、トレンドの中で、最終的に最初の波の2倍の高さまで到達するというイメージです。

NT計算値

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計算式:NT計算式 = B + ( B - A )

NT計算値は、トレンドの中で、最終的に最初の波の戻りの2倍の高さまで到達するというイメージです。

実際にチャートで見てみよう

それでは、どんなかんじで使えるのか実際にドル円の日足を見てみましょう。

labo10535-10

まずは濃いオレンジ色の5波動の最初のN波動から。
この波動のE計算値を出してみましょう。
113.20 + ( 113.20 - 117.94 ) = 108.46
実際の下値は109.10なのでピッタリではないですけど、だいたいの目安にはなってるんじゃないでしょうか。

次に濃いオレンジ色の終わりのN波動のNT計算値を出してみましょう。
111.74 + ( 111.74 - 115.91 ) = 107.57
実際の下値は107.18。
だいたいの目安としてはいいかんじで出せていますね。

最後にもう少し大きな波で、薄いオレンジ色のV計算値を出してみましょう。
114.64 + ( 107.18 - 117.94 ) = 103.88
実際の下値は104.95。
これもピッタリではありませんが、大きな目安にはなる値をあらかじめ推測することができていますね。

こんなかんじで、チャートを見ながら目安の値を頭に入れておくことで、反転を待たずに天底を狙ったイグジットがしやすくなります。
さらに、時間論を組み合わせることによって、チャートの横軸、縦軸の両方の側面から天底の目安を見極めることができるというわけです!

一目均衡表、三大理論を使って総合的に相場を見る

総合的に分析することが大事!

一目均衡表の三大理論の1つ1つはもちろん大事で、それぞれはチャート上のいろいろな場面でピンポイントで役に立つこともしばしばあります。
しかし、チャートを分析するうえで最も大事なのは、大きな流れを読むこと。

チャートがこれからどう動くのかを、完全に読み切ることができる人はいません。
ただし、「トレンドの重要な分岐点はここだ!」っていうところまでは読むことができます。
その分岐点がどこかを、一目均衡表のシグナルや三大理論を使って見えるようになること、これが1つの目標地点でしょう。

このあと、チャート例を見てみますが、その前にちょっとおさらいをしておきましょう!

・時間論 … トレンドが転換しやすいタイミングを推測できる
・波動論 … チャートの波形を推測することで、今後の動きを推測できる
・値幅観測論 … 上値と下値の目標値を推測できる

また、一目均衡表のシグナルについても思い出しておきましょう。

・転換線が基準線を抜く … 早めに出てくるトレンド発生のサイン
・遅行スパンがローソク足を抜く … 早めに出てくるトレンド発生のサイン
・ローソク足が雲を抜く … 遅めに出るトレンド発生のサイン

雲に関するシグナルは出てくるタイミングが遅いので、これが三役好転や三役逆転のタイミングになることがありました。
また、三役好転や三役逆転はサインが出るタイミングが遅いので、トレンドの波が小さいと、せっかく形ができてもトレンドがすぐに終わってくることもありましたね。
逆に大相場につながる可能性も秘めています。

これら全部を踏まえて、総合的に判断することが大事です。
一目均衡表の分析は奥が深いので、ここがゴールというところは分かりません。
とにかく、その分析眼を少しでも深めるためには実践あるのみ!
がんばりましょう!

総合的に相場を見てみる!チャートを使った事例

まずは、チャートから。

labo10535-12

ピンクの矢印で書いてあるように、初めは上昇トレンドを作っています。
波動論的に見ると、ピンクで上値と下値を結んだラインを書いていますが、きれいにN波動が続いていますね。

一目均衡表のパーツに注目しても、転換線は基準線の上にあって、基準線は右上がり。
ローソク足は雲よりも上方に位置していて、遅行スパンもローソク足の上方に位置しています。
この観点でみても上昇トレンドですね。

さて、このトレンドが崩れるのが赤い丸印のところ。
波動論的にN波動による上昇トレンドが崩れます。
この形は「波動の破綻」と呼ばれる形状で、上昇トレンドのなかで前回の上値を上回れなかった波形です。

それと同時に、水色の丸印で転換線が横ばいの基準線を下に抜いていきます。
細かく見ると、一度、ローソク足が髭を作って雲をタッチしていますね。
いったんは雲が抵抗帯として機能して、下がるトレンドを跳ね返しています。

そのあとは狭いレンジを作りつつ横ばいを作りながら、雲に侵入していっています。
このあたりがトレンドの分岐点ですね。
雲の中に入っていって上昇トレンドが終了になるか、それとも跳ね返して再び上昇トレンドが復活するのか。

さて、この雲に侵入しそうな局面、もう1つ重要なことが起きています。
緑の丸印のところで、現在値のローソク足は横ばいですが、26日前のローソク足は右上がりなので、遅行スパンが26日前のローソク足を抜きそうになっているんです。
これも抜いてしまうと、それまでのトレンドが変わるサインとなってしまいますね。
波動的にも下げのN波動を作りそうな形状になってきているので、焦点は「雲を守り切れるか」ということに絞られてきています。

そして結局、遅行スパンがローソク足を抜いて、その勢いで下落が始まる流れになります。
そのまま、オレンジの丸印のところで雲は完全に抜かれ、三役逆転のサインが出る形になっていますね。

この動きの中でのエントリーポイントは、遅行スパンのサインのところ。(チャート上は緑の部分)
転換線と基準線のサインが出ていて、さらに波動論的にも後押しされるなかの遅行スパンのサインなので、かなり有力。
また、時間論的に見てもこの下げがもう少し続きそうなタイミングだったんです。

labo10535-13

水色のラインに注目です。
ピンクの丸印からオレンジの丸印のローソク足までちょうど9日間。
基本数値の期間の9ですね。

この期間を置いてからオレンジを起点に、遅行スパンのサインによる下げが始まっているんですね。
ということは、次の9日間は下げの流れが続きやすそうな日柄と推測することができます。

さらにそれを補強する状況として、基準線がローソク足を抑える形になっていて、抵抗ラインとして機能しています。
基準線を上に抜かれない間は、時間論的に考えても「少なくとも9日間はホールドしてみよう」となるわけです。

そして、思惑がはまって狙い通りの動きとなったあとは、時間論で底を作るタイミングを見極めつつ、値幅観測論を使ってイグジットのタイミングを探るかんじになりますね。

次にオレンジのラインに注目しましょう。

水色のラインで下げが続いたあとは、オレンジのラインで戻しの上げの流れになっていきます。
実は、灰色の丸印のところでは三役好転のダマシになっているんですね。

このダマシになっているところも相場の重要な分岐点。
雲を抜けているので一気に上昇相場となっていた可能性もありましたが、よく見てみるとあまり、積極的に追随して入りたくない形なんです。

時間論的に見てみて、オレンジのラインの上値のタイミングを見てください。
赤い丸印から紫の丸印までが23日、そして紫の丸印から灰色の丸印までも23日。
時間論の対等数値で考えると、灰色のところってちょうど流れが変わりやすそうなタイミングだったわけです。
ここのタイミングでの追随での買いは、避けておくのが正解だったでしょう。

そして、これがダマシとなったあとは大きく下がって下値も更新する展開になってますね。
これをちょっと大きな目で見てみるとN波動ができているんです。

labo10535-14

このとおりです。
さきほどの三役好転のダマシのあとで下落が強くなったあたりのタイミングで、もしかするとこのN波動ができるんじゃないか、ということを意識することができます。
そして、結果的にこのN波動で大きな下げトレンドが出来上がったというわけです。

ちなみに、このNの終点はV計算値を使って大体の目安を推し量ることができます。
さらに、最後の下げの波動のなかは、N波動が3連続した5波動の形になっていますね。
(そのN波動それぞれも、値幅観測論を使えば終点の目安を推測可能です!)

こういった全体の流れが見えていると、かなり取引がしやすくなってきますね!
これを見極めるのが一目均衡表というわけなんです。
いやあ、一目均衡表って本当に奥が深いですね。

今回、触れることができた内容もほんの一部分でしかありません。
ほんの基本だけですが、とっても大事なところ。
何事もまずは基本が大事なので、まずは今回の内容を押さえてから、さらに深く、一目均衡表のディープな世界に飛び込んでいってください!

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少年の心を忘れないアラサーリーマンです。兼業投資家。 主にスイングトレードを中心にトレードをして、年間通して勝てるようになってきました。 最初はボロ負けしてたので、そこからどうやってFXで勝てるようになったかやFXに関する情報を書いています。

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少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら

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