• 移動平均線の基本をイチから勉強しよう!
  • 移動平均線の種類はたくさんある!?
  • 使い方・使い分けのコツを覚えよう!

テクニカル分析において最も基本的なものの1つが移動平均線です。
あんまりテクニカルはよく知らないという人でも、「ゴールデンクロス」とか「デッドクロス」といった言葉を聞いたことはあるんじゃないかな。
だけど、知っているようで意外とちゃんと勉強したことない、って人も多いはず。
今回はそんな移動平均線について、基本から解説していきます!

移動平均線を活用する事でどのような事が分かるか?

移動平均で相場の流れをつかむ

移動平均線を使うことの一番のメリットは、日々細かく上下する相場変動をならして見ることが出来るということ。

こういうことってよくありませんか?
「おっ、レートが上がったぞ!」、「わわわっ、下がってしまった!」といった感じで、直近の値動きに左右されてしまうというパターン。

移動平均線を使うことで、こういう細かな動きに惑わされずに大きな流れをつかむことができるようになります。
大きな流れをつかんでいるのとつかんでいないのでは、取引をしたときの勝率は大きく変わってきます。
移動平均線を使うことで相場の流れをつかんで、それによって勝率が上がる。
これが、最も基本的だけど一番のメリットなんです!

移動平均線の仕組み

流れを把握するのに役立つ移動平均線だけど、その仕組みはいたってシンプル。
過去の一定期間のレートを平均しているだけ。

平均計算の仕方や、レートの取り方などによっていくつか種類があるけど、ひとまずは一番ベーシックな終値を単純平均する移動平均線をイメージしてください。

例えば、日足の10日移動平均線であれば、過去10日のレートの終値を合計して10で割ったラインを結んでいったものになります。
25日移動平均線であれば、過去25日のデータで同様に平均値を出したものを結んでいく感じ。

この移動平均線を見るときには、まずは傾きに注目しましょう。
傾きが上向きということは、平均値が上がっていっているということなので全体としてのトレンドが上向きということ。
傾きが下に向いていたらその逆だね。

一定期間の平均値をとっているので、移動平均線は極端な上下はしにくくなります。
そのため、直近の値動きに惑わされにくくなって、全体の流れがつかめるようになるわけなんです!

平均する期間について

移動平均線は平均する期間の長さを変えることで、相場の見え方も変わってきます。
期間が長ければ長いほど、より大きな流れがつかめるようになるんです。
その一方で、短期の動きには移動平均線があまり反応しないので、短期的な動きは見えにくくなるという性質もあります。

ちなみに、平均する期間が短いものは短期線、中くらいのものは中期線、長いものは長期線といった呼ばれ方をします。
期間による性質を頭に入れながら、短期線や中期線、長期線を併用しつつ分析をするのが一般的。
この期間の移動平均線を使わないといけないという決まりはないけど、日足の一般的なものを、ちょっと以下に並べておきます。

・短期線 … 5日、10日
・中期線 … 20日、25日、75日
・長期線 … 100日、200日

その他、週足では13週、26週、52週、月足では12月、24月、60月、120月といったところがメジャー。

よく使われるものには、例えば、日足の5日であれば1週間、25日であれば1か月、週足の52週であれば1年間といった具合で、何らかの意味がある場合も多いです。
移動平均線を使う場合は、このようにちゃんと意味があってメジャーなものを使うほうが良いと思います。

なんでメジャーなパラメータが良いの?

トレーダーの猛者たちの中には研究に研究を重ねた結果、メジャーではないパラメータの移動平均線を使う人もいます。
相場というのは変わっていくものなので、100点満点のパラメータも常に変わり続けているからです。

ただ、相場が変わるということは100点満点のパラメータも変わり続けるということ。
これを追いかけ続けるのは相当な労力が必要です。

これに対して、メジャーなパラメータは使っている人が多いという側面があります。
使っている人が多いということは、それだけ有効に機能しやすいということ。
どんな相場でも70点、80点の合格点を取れるといったイメージで、汎用性があるんです。

メジャーなパラメータを使うことをオススメしているのは、こんな理由からなんです。

移動平均線の種類と計算方法

次に移動平均線の種類について見ていきましょう。

実は移動平均線には、平均計算の方法の違いによってかなりたくさんの種類があるんです。
今回はその中でも有名どころの、単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、修正移動平均線(MMA)、指数平滑移動平均線(EMA)について紹介しておきます。

計算はチャートが勝手にやってくれるので計算式を覚える必要はないけど、意味を理解してどういった計算をしているか理解しておくと、イメージが湧くので使いやすくなるはず。
ちょっと眠たくなる内容かもしれないけど、意味を理解するというところを意識して見ていきましょう!

※平均する期間=N、平均する期間の中でN本目のローソク足の終値=PNとして計算式を書いていきます。

単純移動平均線(SMA)

SMA = (P1 + P2 + …… +PN) ÷ N

単純移動平均は最もシンプルかつ基本となる平均計算で、ローソク足N本分の終値を単純に算術平均しています。
一番基本となる計算方法なのでこれを使っている人が最も多いでしょう。
そういう意味でも重要な移動平均線、何をやるにも基本が一番大事!

加重移動平均線(WMA)

WMA = {(1 × P1) + (2 × P2) + …… + (N × PN)} ÷ (1 + 2 + …… + N)

加重移動平均は「現在に近い値のほうが重要」という考えのもと、単純に平均するのではなく新しい値に加重をかけて平均計算しています。
具体的には上記の計算式とおりだけど、平均する期間の初日を1とすると、2本目は2倍、3本目は3倍、……、最後はN倍の加重をかけて平均しています。
そのため、単純移動平均に比べて直近の値に敏感に反応するようになります。

修正移動平均線(MMA)

現在のMMA = {前回のMMA × (N - 1) + PN} ÷ N

修正移動平均は、前回時点でののMMAの値と直近の終値を使って計算します。
つまり、N本の期間のうちN-1本分の値が前回のMMAの値とし、最後の1本分は直近の終値として平均計算する感じ。
前回のMMAの値を繰り返し使いながら計算するので、現在のMMAの値の中にはN本目以前の終値もずっと含まれ続けることになるっていうのが特徴。
なので、結果的に単純移動平均線よりも滑らかなラインが描かれます。

指数平滑移動平均線(EMA)

現在のEMA = {前回のEMA × (N - 1) + PN × 2} ÷ (N + 1) (※)

指数平滑移動平均は、修正移動平均と同じ考え方の平均計算方法だけど、直近の値(PN)に加重を加えて計算します。
具体的には、N本の期間のうちN-1本分の値は前回のEMAを使用して、最後の1本分は直近の終値を2倍の加重をかけて平均する感じ。
直近の終値に加重をかけているため、これも修正移動平均線に比べて直近の値に敏感に反応することになります。
なお、単純移動平均線に比べると直近の値の影響が大きく敏感に反応するけど、加重移動平均線よりは反応は遅い感じになります。

ドル円の週足をそれぞれの移動平均線で見てみよう

それでは、ここまで見てきた移動平均線を実際に表示してみますね。
アベノミクス以降、大きく上昇を始めたドル円の週足。

lab10323-1

これを見てみると、それぞれの移動平均線のトレンドへの反応の早さの違いが、目に見えて分かりますね。
一番反応が早いのが加重移動平均線(水色)、次いで指数平滑移動平均線(オレンジ色)。
そして、単純移動平均線(青色)がきて、一番反応が遅いのが修正移動平均線(赤色)。

このように、同じ移動平均線でも種類によってけっこう違うラインを描くわけです。

いっぱいある移動平均線、一体どれを使えばいいの?

移動平均線が増えたワケ

移動平均線はいろいろな種類があって、どれを使えばいいのか迷ってしまいそうですよね。
なんでこんなにいろんな種類の移動平均線ができちゃったのかというと、基本となる単純移動平均線の直近の値に対する反応が弱くて、そのサインを待っていると遅すぎるという問題があったからです。

それをカバーするために、値動きにもっと敏感に反応して、より素早くトレンドの発生を捕捉する移動平均が考案されてきたんです。
そして、直近の値により敏感な移動平均線が開発されたわけだけど、これにはトレンドを早く捕捉できる反面、デメリットもあります。

そもそも、移動平均線には「直近の値動きに惑わされない」というメリットがあったはずだが、敏感に反応するようにするとこのメリットが薄れてしまうということ。
だから、必然的にいわゆるダマシが多くなってしまう。

結論を言うと、「どの種類の移動平均線を使うのが正しい」といった答えのようなものは存在しません。
それぞれのメリットとデメリットを頭に入れたうえで、自分のトレード手法や、移動平均線を利用する目的に応じて使い分けていくしかないんです。

使い分けのコツ!

自分が一番使いやすいものを使うのが一番だが、例えばこういう使い分けをしたらどうか、という例を挙げておきます。

まず始めに現在のトレンドがどっちなのか見極めたいという目的の場合。

この目的に合っているのは、直近の値動きに大きく惑わされない、ということが大事になってきます。
そう考えると、直近の値に敏感に反応しすぎない単純移動平均線や修正移動平均線を使うほうが目的に合っていますね。

では、トレンドの発生を一早く捕捉したいという目的の場合はどうでしょうか。

この目的のためには、直近の値動きに敏感に反応しなければ、トレンド発生の確認が遅くなりすぎてしまう可能性が高いですね。
そのため、加重移動平均線や指数平滑移動平均線を使うほうが合っているでしょう。

ただし、敏感に反応するということはダマシも多くなるというデメリットもあります。
このデメリットをカバーするために、移動平均線を単独で使うのでなく、オシレーター系のテクニカルも併用するなど、ダマシを回避するといった工夫もしておいたほうがいいでしょう。

テクニカル分析というのは過去の値動きを分析したにすぎないので、これだけで未来の値動きを完全に予想することは、残念ながら不可能です。
「この移動平均線じゃないとダメだ!」といった感じで、あまり固く考えすぎたりしないようにして、柔軟にそれぞれのメリットを生かして、デメリットをカバーするようなトレードを心がけていきましょう!

(おまけ)指数平滑移動平均線の計算式についての余談

指数平滑移動平均線について、別の計算式を見たという人もいるかもしれないので補足説明しておきます。
ただ式をいじるだけなのであんまり意味はありません。
「なんで計算式が違うんだよ!」って気になった人だけ読んでみてくださいね。

よく紹介されているのが、以下のような計算式です。

EMA = 前回のEMA + α × (PN - 前回のEMA) ……①
α(平滑化定数) = 2 ÷ (N + 1) ……②

これを見てもさっぱり意味が分からないので、個人的にあんまり好きじゃないんです。
なので本文では、この計算式をちょっと分かりやすく展開したものを、紹介しているんです。
②の式のαを①に代入してみますね。

EMA = 前回のEMA + 2 ÷ (N + 1) × (PN - 前回のEMA)
   = 前回のEMA + 2 ÷ (N + 1) × PN - 2 ÷ (N + 1) × 前回のEMA
   = 前回のEMA × {1 - 2 ÷ (N + 1)} + 2 ÷ (N + 1) × PN
   = 前回のEMA × {(N + 1) ÷ (N + 1) - 2 ÷ (N + 1)} + 2 × PN ÷ (N + 1)
   = 前回のEMA × (N - 1) ÷ (N + 1) + 2 × PN ÷ (N + 1)
   = {前回のEMA × (N - 1) + PN × 2} ÷ (N + 1)

というふうになりました。

本文で紹介している計算式って、よく紹介されているさっきのややこしい計算式2本と同じなんです。
計算式を見て意味を考えるんであれば、こっちのほうが分かりやすくないですか?
なので、こちらの計算式で紹介している、というわけです。

「そんなのどっちでもいいよ!」と言われそうですが、余談ということなのでご勘弁を。(笑)
最後まで読んでくれた人、ありがとうございました!!

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少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら

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